色鮮やか。

都会っ子が地方ママとして子育てに奮闘するおはなし

大人が見る街②

さて、前回の続きです。

大人が、子供の頃見た街の余裕は、どのようにしたら再び感じることができるのか。

それは、大人の私自身の意識改革で得られると考えます。

団地のベランダを例えにしてみます。

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ベランダがずらっと並んでいます。

同じ構造の繰り返しで同じレイアウトの部屋が並んでいるはずですよね。

でもよくみてください。

同じベランダなのに様相がそれぞれ違う。

なぜだと思いますか?

それは、住んでいる人が違うからです。

そこに住む人の生活がベランダに表出されているのです。

 

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こうして目隠しを施す人もいれば、

緑で埋め尽くす人もいる。

布団をたくさん干してる人もいれば、

赤ちゃんの服がたくさん干されているところもある。

本当様々です。

そこで考えるのです。

『ここのお家の人ってどんな暮らしをしているんだろう。』

もうそこからは好き勝手妄想し放題です。

どんな妄想したって誰にも怒られることもなければ邪魔だってされません。

(もちろん、団地のベランダをずっと眺めて何十分も立ち止まってたら怪しまれて捕まっちゃうから、1つターゲット決めたら歩き始めましょう。笑)

例えば、赤ちゃんの服がたくさん干されているベランダから妄想を始めてみます。

そこには、生後3ヶ月の女の子の赤ちゃんがいます。

パパはキャバクラが大好きでママとよく喧嘩しています。

でも、パパがキャバクラが大好きというのはママの勘違いで、本当は仕事の付き合いで断れず毎晩連れ回されていただけなのです。

ママは毎日パパの帰りを待ちながら、洗濯機を2回回します。

大人用と子供用で分けて洗っているのです。

パパはそんなママの気遣いをとても感謝しています。

だから、仕事に出る前の朝は、娘のお世話を積極的にして、ママにはゆっくり寝てもらうように促しているのです。

ママはその気遣いはキャバクラの罪滅ぼしなのかなと思いつつもありがたく、そして、娘とパパが戯れている光景はあまりに幸せで大好きな時間です。

本当は夜も早く帰ってママと娘と遊びたい。

パパはいつも寂しく帰宅していたのです。

ママとパパは本当はとっても両思い。

娘にとってもこの両親は最高に憧れのパパとママなのです。

......こんな風に。

こんな妄想何につながるんだと思うでしょ?

でもこの妄想する余裕が、育児で行き詰まったストレスフルな心を、じんわり溶かす薬になるんです。

きっと我が家のパパも私のこと大切に思ってくれてるかもなって思い込みだろうが、多少自信湧き出ちゃったり、

もしくは、うちのパパはキャバクラなんていかないし、あのお家より全然幸せ♡って勝手に優越感に浸ったって誰にも責められない。

自分の良いように、

妄想し放題、思い込みし放題。

そんな気持ちの余裕をたくさん持たせてくれる街が私は必要だと思うのです。